アベンジャーズは、一人の主人公を追い続けるシリーズではありません。メンバーもチームも何度も入れ替わるため、チーム再編とMARVELの大型イベントを幹にすると、長い歴史をつかみやすくなります。

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「有名作品」は、映像化や後世のコミックへの影響を含め、特に広く知られている作品です。グレーのカードは邦訳単行本が未刊行です。

1960s–1970s|チーム誕生

ベスト・オブ・アベンジャーズ

1963 重要 結成回を収録 電子あり

アイアンマン、ソー、ハルクらが集うチームの原点。アベンジャーズという「集合型ヒーローチーム」の出発点。

収録:Avengers #1(結成回)

アベンジャーズ:クリー/スクラル・ウォー

1971–72 完結・全1巻 電子あり

アベンジャーズが銀河規模の政治と戦争へ踏み込む古典。後の宇宙系MARVELイベントの原型の一つ。

Kree–Skrull War

1980s–1990s|大型クロスオーバーの誕生

マーベルスーパーヒーローズ:シークレット・ウォーズ

1984–85 重要 有名作品 完結・全2巻 電子あり

ヒーローとヴィランが「バトルワールド」に集められる、MARVELを代表する初期大型クロスオーバー。後世のイベント文化にも大きな影響を与えた。

Secret Wars (1984–85)

SECRET WARS II

1985–86 邦訳なし

ビヨンダーが地球へ来訪する初代『シークレット・ウォーズ』の続編。歴史上は押さえておきたいが、日本語単行本は確認できない。

インフィニティ・ガントレット

1991 重要 有名作品 完結・全1巻 電子あり

インフィニティ・ジェムを揃えたサノスとMARVELヒーロー総力戦。宇宙系イベントの代表作で、単体作品としての評価も高い。

Infinity Gauntlet #1–6

2000s|現代MARVELイベント史の本流

アベンジャーズ:ディスアセンブルド

2004 重要 完結・全1巻 電子あり

従来のアベンジャーズを大きく揺さぶり、2000年代の新体制へ移る決定的な転換点。

Avengers Disassembled

ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト

2005 重要 第1章完結 電子あり

『ディスアセンブルド』後、新たな顔ぶれでアベンジャーズを再構築。ブライアン・M・ベンディス期の実質的な入口。

New Avengers: Breakout

X-MEN/アベンジャーズ:ハウス・オブ・M

2005 重要 有名作品 本編完結・全1巻 電子あり

アベンジャーズとX-MEN双方に直結する現実改変イベント。2000年代MARVELの本流を追ううえで重要な節目。

House of M

シビル・ウォー

2006–07 重要 有名作品 本編完結・全1巻 電子あり

超人登録法を巡りヒーロー社会が二分。以後のアベンジャーズ各誌と個々のヒーローに長く影響する大型イベント。

Civil War #1–7

ワールド・ウォー・ハルク

2007 本編完結・全1巻 電子あり

『プラネット・ハルク』から帰還したハルクが地球のヒーローたちと激突。アベンジャーズ単独ではないが、Civil War期の世界を揺らした代表イベント。

World War Hulk #1–5

シークレット・インベージョン

2008 重要 有名作品 本編完結・全1巻 電子あり

2000年代ニューアベンジャーズ期に積み上げられた不信と疑念が、スクラル侵攻として表面化。結末から「ダークレイン」期へ直結する。

Secret Invasion

ダークレイン → シージ

2009–10 重要 『シージ』本編完結 電子あり

「ダークレイン」は『シークレット・インベージョン』後の時代区分。ノーマン・オズボーン主導の体制を経て、『シージ』で2000年代ベンディス期の大きな決着を迎える。

代表カバー:『ダークアベンジャーズ:アセンブル』

2010s|AvXからシークレット・ウォーズへ

フィアー・イットセルフ

2011 本編完結・全1巻 電子あり

アスガルド神話と「恐怖」を軸に、アベンジャーズを含むMARVELヒーローが総動員される全社イベント。

Fear Itself

AVX:アベンジャーズ VS X-MEN

2012 重要 有名作品 本編完結・全2巻 電子あり

フェニックスを巡って二大チームが全面衝突。2000年代の流れからMarvel NOW!期へ移る大きな境目。

Avengers vs. X-Men

ヒックマン版アベンジャーズ始動

2012–13 重要 主要邦訳あり 電子あり

ジョナサン・ヒックマンが『アベンジャーズ』『ニューアベンジャーズ』を並行展開。地球規模と多元宇宙規模の問題を一本の巨大な物語へ束ねていく。

代表カバー:『アベンジャーズ:アベンジャーズ・ワールド』

エイジ・オブ・ウルトロン

2013 有名作品 本編完結・全2巻 電子あり

ウルトロンに支配された未来を変えるタイムトラベル系イベント。映画版『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』とは別筋の物語。

Age of Ultron

インフィニティ

2013 重要 有名作品 邦訳全3巻 電子あり

ヒックマン期アベンジャーズ中盤の宇宙規模イベント。『アベンジャーズ』『ニューアベンジャーズ』の二本の流れが大きく交差する。

Infinity

オリジナル・シン

2014 本編完結・全1巻 電子あり

ウォッチャー殺害事件を発端に、ヒーローたちが隠してきた秘密が次々と露呈するミステリー型クロスオーバー。

Original Sin

アベンジャーズ&X-MEN:アクシス

2014 本編完結・全1巻 電子あり

レッド・オンスロートとの戦いから、ヒーローとヴィランの「正邪反転」へ展開する大型イベント。

Avengers & X-Men: AXIS

アベンジャーズ:タイム・ランズ・アウト

2014–15 重要 邦訳全3巻 電子あり

ヒックマン期終盤。複数の長期プロットが収束し、2015年版『シークレット・ウォーズ』へ直接つながる最終区間。

Time Runs Out

シークレット・ウォーズ(2015)

2015 重要 有名作品 本編完結・全1巻 電子あり

ヒックマンが『ファンタスティック・フォー』『アベンジャーズ』『ニューアベンジャーズ』で積み上げた大構想の到達点。1984年版とは別作品。

Secret Wars (2015)

シビル・ウォーII

2016 本編完結・全1巻 電子あり

未来予知能力をどう扱うかを巡り、アイアンマンとキャプテン・マーベルが対立。初代『シビル・ウォー』とは異なる争点で再びヒーロー社会が割れる。

Civil War II

シークレット・エンパイア

2017 重要 本編完結・全2巻 電子あり

ハイドラの思想を持つスティーブ・ロジャースがアメリカを掌握する、キャプテン・アメリカ中心の大型イベント。2010年代MARVELでも特に大きな「体制転覆」型の事件。

Secret Empire

インフィニティ・カウントダウン → インフィニティ・ウォーズ

2018 本編邦訳あり 電子あり

再び現れたインフィニティ・ストーンを巡る宇宙系イベント。1991年『インフィニティ・ガントレット』とは別世代の「インフィニティ」物語。

Infinity Countdown → Infinity Wars

ウォー・オブ・ザ・レルムス

2019 おすすめ 本編完結・全1巻 電子あり

マレキス軍による十の世界規模の戦争。ジェイソン・アーロン版『ソー』長期ストーリーの集大成で、アベンジャーズらも総力戦に参加する。

War of the Realms

2020s|近年の大型イベント

アベンジャーズ/ファンタスティック・フォー:エンパイヤ

2020 本編完結・全1巻 電子あり

クリー/スクラル連合とコタティを巡る宇宙イベント。古典『クリー/スクラル・ウォー』から続く宇宙史ともつながる。

Empyre

キング・イン・ブラック

2020–21 おすすめ 本編完結・全1巻 電子あり

シンビオートの神ヌルが地球へ侵攻。ヴェノム中心だが、アベンジャーズ、X-MEN、FFまで巻き込む全MARVEL規模の決戦。

King in Black

アベンジャーズ:ヒーローズ・リボーン

2021 完結・全1巻 電子あり

「アベンジャーズが存在しない世界」を描くジェイソン・アーロン期の大型イベント。1996年の同名企画とは別作品。

Heroes Reborn (2021)

A.X.E.:ジャッジメント・デイ

2022 重要 名作 本編完結・全1巻 電子あり

アベンジャーズ × X-MEN × エターナルズの三勢力が交差し、やがて地球規模の「審判」へ発展。近年の大型イベントを代表する一作。

A.X.E.: Judgment Day

BLOOD HUNT

2024 重要 邦訳なし

吸血鬼勢力が世界規模で蜂起し、アベンジャーズを含む多数のヒーローが参戦。事件後のドクター・ドゥームを巡る流れにもつながる。

ONE WORLD UNDER DOOM

2025 重要 邦訳なし

ドクター・ドゥームが世界の支配者となる全MARVEL規模のイベント。『BLOOD HUNT』後の世界情勢を大きく動かす。

AVENGERS: ARMAGEDDON

2026 重要 邦訳なし・原書進行中

レッドハルクを発端に、アベンジャーズ、FF、ウルヴァリンらが集結する2026年の大型イベント。完結後の新『Avengers』シリーズへ直結する。

※すべてのイベントを並べた年表ではありません。アベンジャーズ、またはMARVEL本流への影響が大きい節目を抜粋しています。邦訳・電子状況はShoPro Booksの刊行・配信情報と各電子書店を基準に整理しました。グレーのカードは2026年9月30日時点で邦訳単行本を確認できない作品です。Amazon/DMMリンクにはアフィリエイトリンクを含みます。

5つの時代で流れを振り返る

1963–91

結成から「大型クロスオーバー」の時代へ

結成回と『クリー/スクラル・ウォー』でチームの原型を押さえ、1984年『シークレット・ウォーズ』でヒーローとヴィランを一堂に集める大型イベント型の物語へ。1991年『インフィニティ・ガントレット』は宇宙系MARVELを代表する到達点の一つです。

2004–10

ベンディス期がつくった現代アベンジャーズの太い幹

『ディスアセンブルド』→『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』→『ハウス・オブ・M』→『シビル・ウォー』→『シークレット・インベージョン』→「ダークレイン」→『シージ』。2000年代MARVELの大型イベント史とアベンジャーズ史がほぼ一本になる時代です。

2011–15

Marvel NOW!とヒックマン期

『フィアー・イットセルフ』『AVX』『エイジ・オブ・ウルトロン』などのイベントを挟みつつ、ヒックマンの『アベンジャーズ』『ニューアベンジャーズ』が『インフィニティ』『タイム・ランズ・アウト』を経て2015年版『シークレット・ウォーズ』へ収束します。

2016–22

内戦、帝国、宇宙戦争、そして審判の日

『シビル・ウォーII』から『シークレット・エンパイア』へ続く政治的な大事件の後、インフィニティ・ストーン、十の世界、クリー/スクラル、シンビオートと舞台を変えながら大型イベントが継続。2022年『A.X.E.:ジャッジメント・デイ』ではアベンジャーズ、X-MEN、エターナルズの三勢力が交差します。

2024–26

Blood HuntからArmageddonへ

『BLOOD HUNT』から『ONE WORLD UNDER DOOM』へ世界情勢が大きく動き、2026年は『AVENGERS: ARMAGEDDON』が進行中。ここから新たな『Avengers』シリーズへつながる予定です。現時点ではこの区間の邦訳単行本は確認できていません。

アベンジャーズ史から別シリーズへ広がる

『シビル・ウォー』『シークレット・インベージョン』『シークレット・ウォーズ』『A.X.E.:ジャッジメント・デイ』は、アベンジャーズ単独誌だけで完結する事件ではありません。年表を追うほど、キャプテン・アメリカ、アイアンマン、X-MEN、ファンタスティック・フォー、ソー、ヴェノムなどのシリーズへ枝分かれします。最初からすべてを追わず、イベント本編と、気になったキャラクターの関連作に絞ると迷いにくいです。