クラコア期は、一本の「X-MEN」だけを読めば終わるシリーズではありません。複数タイトルと大型イベントが並走します。ただし最初から全部を追う必要はなく、HoX/PoXからヒックマン期の一区切りである『インフェルノ』までなら、かなり細く一本の道にできます。
ここで紹介するのは完全読破順ではなく、邦訳で大筋をつかむための短いルートです。サブシリーズや外伝は省いています。
インフェルノまでの読み順
ハウス・オブ・X/パワーズ・オブ・X
House of X / Powers of X
クラコア、ミュータント国家、復活プロトコル、モイラ、機械との未来など、この時代を読むための前提を一気に提示する出発点。
難解でも、クラコア期を追うならここは飛ばさないのがおすすめ。
X-MEN Vol.1:黎明
X-Men Vol.1 / Dawn of X
HoX/PoXが建国宣言なら、ここからは実際の国家運営へ。クラコアの日常、外交、文化、敵対勢力を短編的に広げていく。
X-MEN Vol.2:戦雲
X-Men Vol.2 / Dawn of X
クラコアを取り巻く不穏さをさらに積み上げ、最初の大型イベント『X・オブ・ソーズ』へつなぐ。
X・オブ・ソーズ[上巻]
X of Swords 前半
複数のXタイトルを横断してクラコア世界を大きく拡張する、最初の巨大クロスオーバー。上下巻セットで読む。
X・オブ・ソーズ[下巻]
X of Swords 後半
上巻から続くイベント後半。クラコアの先まで読むなら、この上下巻が最初の大きな通過点になる。
X-MEN Vol.3:弔愛
X-Men Vol.3
『X・オブ・ソーズ』後の変化を受けながら、ヒックマン版X-MEN本編を締める巻。
X-MEN:ヘルファイア・ガラ
Hellfire Gala
単なるパーティーではなく、クラコアの外交・政治が大きく動く節目。ここから物語の空気が次の段階へ変わっていく。
インフェルノ
Inferno
HoX/PoXから仕込まれてきた核心へ踏み込み、ジョナサン・ヒックマン主導のクラコア初期に一区切りをつける。
クラコア期そのものの最終回ではないが、いったん止める場所として非常に分かりやすい。
X-MEN関連を全作品から探す クラコア以前も含めて年表で見る
インフェルノでクラコアは完結する?
しません。『インフェルノ』は、ShoProの紹介でも『HoX/PoX』から続くX-MENサーガの「第一部」の完結として位置づけられています。その後もクラコア期は多数のシリーズ・イベントを通じて続きます。
原書のクラコア期自体はすでに完結しており、2024年の『Fall of the House of X』『Rise of the Powers of X』と『X-Men #35 / Uncanny X-Men #700』で終幕しました。一方、邦訳は2026年9月13日時点でその最終地点まで到達していません。
現時点の邦訳だけではクラコア期を最後まで完走できません。まず『インフェルノ』までを第一部として読むと、きれいに区切れます。
このルートで飛ばしているもの
クラコア期には『MARAUDERS』『X-FORCE』『EXCALIBUR』『NEW MUTANTS』など多くのシリーズが並走します。また邦訳にも『X-MEN:トライアル・オブ・マグニートー』などがあります。このページでは、インフェルノまでの流れを短くたどれる作品に絞っています。
『X・オブ・ソーズ』のようなクロスオーバーでは各シリーズの要素も入ってくるため、知らない人物や設定が出ることはあります。それでも、イベント邦訳に収録された範囲とX-MEN本編を中心に読めば、大枠を追うことはできます。
インフェルノの先へ行くなら
その先は「一本の一本道」より、複数シリーズを並行して読む色がさらに強くなります。邦訳では『X・ライブズ・オブ・ウルヴァリン/X・デス・オブ・ウルヴァリン』、『X-MEN Vol.1:栄華』、そして『イモータルX-MEN Vol.1:不滅』などへ展開します。
まずは『インフェルノ』まで読んで、「もっとクラコアに残りたい」と思った時点で後半へ進むのがおすすめです。
年表との使い分け
X-MEN年表
ダーク・フェニックス、メサイア三部作、AvX、HoX/PoXなど、X-MEN史のどこにいるかを知るページ。過去から現在への位置関係を見たい人向けです。
クラコアの歩き方
HoX/PoXを読んだあと、次に何を買って、どこまで読めば一区切りなのかを知るページ。この時代だけを実際に読み進めたい人向けです。
参考:ShoPro Books「X-MEN」刊行情報、Marvel公式「The Krakoan Era Finale」。刊行・邦訳状況は2026年9月13日時点。